半野喜弘 aka RADIQ
電子音楽からアコースティックな映画音楽まで幅広い創作活動を世界規模で実践し、独自のスタンスと視点で音楽を描く孤高の音楽家。1997年にベルギーの音響レーベル<サブ・ローザ>より<マルチフォニック・アンサンブル>名義で発表されたアルバム『キング・オブ・メイ』の独創的なサウンドで大きな衝撃と共にシーンに登場。このアルバムで半野の存在は一躍注目の的となり、翌年には元ジャパンのミック・カーンとのコラボレーション作品が日本、イギリス、アメリカで発売される。更に、1998年には映画の世界にも進出しアジア映画の巨匠、ホウ・シャオシェン監督作品『フラワーズ・オブ・シャンハイ』の音楽を担当。半野にとって初の映画音楽となったこと作品は、カンヌ映画祭コンペ部門の正式出品作品として映画祭に招待され絶賛された。同行した半野も現地プレスから”新しい映画音楽作家の発見”と評された。これ以後、現在までにジャ・ジャンク監督作品『プラット・フォーム』(ヴェネチア映画祭最優秀アジア映画賞、ナント映画祭グランプリ、ブエノスアイレス映画祭グランプリ)、行定勲監督作品『カノン』、ユー・リクワイ監督作品『オール・トゥモロウズ・パーティース』(カンヌ映画祭出品作品)等を手掛け、映画音楽作家としての国際的評価も高い。2000年、坂本龍一が主催する団体CODEに参加。また読売テレビドラマ”永遠の仔(出演中谷美紀/テーマ曲坂本龍一)”の音楽を担当、その斬新なサウンドが話題になる。この年には自身が主催するレーベル<シルク>もスタート、ここから発信された最新のコンピュータ・ミュージックは海外でも大きな評価を得ている。2001年以降はパリと東京を拠点に、よりワールドワイドな活動を展開。ロンドンで行なわれた Radical Fashionにビョークらとともに参加するなど、ヨーロッパ各国にて精力的なライブ・パフォーマンスを数多く行なっている。2002年には新鋭エレクトロニック・ミュージック・レーベルPROGRESSIVE FOrMよりアルバム『9 modules.+』を発表。2003年、制作に4年を費やした半野の集大成であり、マスターピースと呼ぶにふさわしい最高傑作『Lido』(”NYアヴァンギャルドの大御所”アート・リンゼイや、ジョン・ケージ作品のヴォーカリストとして知られているジョアン・ラ・バーバラらも参加)をソニーより発表。その極限的な美しさと高度な音楽性は圧倒的な支持を得て、その恐るべき音楽的才能の存在を決定的なものとした。そして東京で行われた、管弦楽器を含む22人編成のLido Ensembleによる壮大なコンサートも大成功をおさめた。2004年、ヒップ・ホップ、ダブ、ジャズなどの躍動感を集約した最新型のミニマル・エレ クトロ・アルバム『GRAFFITI & RUDE BOY 67'』を<RADIQ>名義にてPROGRESSIVEFOrMより発表。女性シンガーの
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